会議テーマ等
日時:2023年9月24日(日)10:00~17:30
会場:オンライン(Zoomを使用)
統一論題テーマ:
人材育成・キャリア形成をめぐる政策課題~組織(企業)主導型から社会・企業・個人(労働者)協力型の人材育成・キャリア形成の構築を目指して
厚生労働省は、令和3年3月29日、令和3年度から令和7年度までの5年間にわたる職業能力開発施策の基本方針を示した「第11次職業能力開発基本計画」を策定した。その基本計画の中では次のように述べられている。
グローバル化による競争激化のほか、新型コロナウイルス感染症の影響によるデジタ ル技術の社会実装の進展等による労働需要の構造変化の加速化、人生100年時代の到来 による労働者の職業人生の長期化など、労働者を取り巻く環境が大きく変化していくことが予想される中で、労働環境の変化に応じて、労働者が主体的に能力の向上やキャリア の形成に取り組み、それを企業、国、都道府県等が支援することによって、一人ひとりの 希望するライフスタイルの実現を図ることが重要である。以上のような観点から、 第11次職業能力開発基本計画では、労働者に求められる能力の急速な変化と職業人生の長期 化・多様化が同時に進行する中で、企業における人材育成を支援するとともに、労働者の 継続的な学びと自律的・主体的なキャリアの形成を支援する人材育成戦略として本計画 を位置付け、職業能力開発施策を実施していく。
今年度の研究会議では、この基本計画を受けて、労働需要の構造変化及び労働者を取り巻く環境が大きく変化していくなかで、企業や個人(労働者)が効果的な人材育成・キャリア形成(支援)を進めていく際の課題等を幅広く検討する。
具体的な議論の項目としては、以下の4点が考えられる。
(ア) |
教育制度や労働市場との関係に注目しながら、日本の人材育成・キャリア形成の仕組みを考察すると、どのような特徴や課題があるのか。 |
(イ) |
人事管理との関係に注目しながら、組織(企業)が効果的な人材育成・キャリア形成(支援)を進めていく際の課題は何か。 |
(ウ) |
組織を越えたキャリア形成や越境学習等との関係に注目しながら、個人(労働者)が効果的な人材育成・キャリア形成を進めていく際の課題は何か。 |
(エ) |
社会、企業、個人(労働者)が効果的な人材育成・キャリア形成(支援)を進めていくためには、どのような法政策が必要か。 |
以上の点を4人のパネリストとともに考察する。